居抜き体験談 とんかつ屋前編

居抜き物件活用研究所

7年間新宿の有名とんかつ店で修行をさせて頂き、オーナーから独立をしないか?と誘われました。私はそもそもとんかつが好きでこの業界に入ったのですが自分がお店を出すとは夢にも思いませんでした。最初の一年は皿洗いを中心に行い、その次にホールを任されました。そしてキッチン、最後に店長まで経験をさせてもらいました。店長という責任のあるポジションを頂くことによってお店全体の数字にも目を通さなければいけません。つまりひとつ上のレイヤーで物事を俯瞰していかなければいけなくなったのです。このお店で働いた7年間というのは本当にあっという間でした。

とんかつというのは揚げ方を間違うだけで大きく味に影響してしまう繊細な食べ物であります。そしてできるだけ温かいものは温かいうちに召し上がってもらうようにキッチンからホールへと連携を取る必要があります。飲食店は一人で行えるものではありませんのでチームプレイが必要になるかと思います。チームとして機能して初めてお客様を満足させることができるということを学ばせて頂いたのは本当に大きかったと思います。この経験を活かしてフランチャイズとして2号店の責任者になる形だったのですが経営はほとんど自分が行わなければいけなものでした。オーナーといくつか候補にあがっていた居抜き物件を見学して最終的にどの物件がいいかも自分で決めました。

そしてどの子をアルバイトとして雇うかということも自分自身で決めました。経営とは全て自分自身で責任を負って決めることだと思います。私は運よく駅から徒歩数分の居抜き物件と出会うことができオープン初日も多くのお客様に来店をしていただきました。居抜き物件を活用することによって2週間ほどでオープンの準備をすることができたのです。これらのメリットを鑑みて最終的に居抜きを利用する形になったのですがこの決断は本当に良かったなと思います。